茨城県の野生動植物データベース

ミヤケミズムシ 

カテゴリ レッドデータ種
生物のグループ 昆虫・クモ類
高次分類名【和名】 節足動物門  昆虫綱  カメムシ目(半翅目)  ミズムシ科 
高次分類名【学名】 Phylum Arthropoda  Class Insecta  Order Hemiptera  Family Corixidae
種名/亜種・変種・品種名 種名【和名 英名】 ミヤケミズムシ
亜種・変種・品種名【和名】
種名【学名】 Xenocorixa vittipennis (Horváth)
亜種・変種・品種名【学名】
分布 国内 本州, 四国, 九州
国外 台湾,中国
生物学的情報 体長約8~9㎜。県内では,ホッケミズムシに次いで大型のミズムシである。前胸背板着色部には太い黒色横帯が6~8本ある。♂の前脚フ節には,端半部のみペグ列がみられる。
池沼や流れの緩やかな水路などに生息し,主に藻類などから吸汁する。幼虫は春に出現し,成虫は水中で越冬する。局地多産の傾向がある。
近似種はいない。
分布生息状況 本州,四国,九州;国外では台湾,中国。
灯火に飛来するなど,県内各地で散発的な確認例があるものの,安定した産地は,常陸太田市と東茨城郡城里町の2か所のみである。
レッドデータ・カテゴリ 茨城県2016:絶滅危惧ⅠB類;茨城県2000:対象外;環境省2014:準絶滅危惧
レッドデータ選定理由 ①生息環境の悪化 ②大部分の個体群における個体数の減少 ③生息地の局限
全国的に減少傾向にあり,記録が少ない。県内で安定した産地は2か所のみである。水質悪化や,天敵となる肉食性魚類等の侵入によって既存の産地が消滅すれば,県内での生息基盤は極めて脆弱なものとなる。
生存の危機 水質悪化に敏感なことに加え,水中を活発に遊泳することから,ブラックバス等肉食性魚類の標的になりやすい。
特記事項
引用・参考文献
執筆者名(協力者名) 柳田紀行

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