カテゴリ | レッドデータ種 | |
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生物のグループ | 昆虫・クモ類 | |
高次分類名【和名】 | 節足動物門  昆虫綱  トンボ目(蜻蛉目)  トンボ科  | |
高次分類名【学名】 | Phylum Arthropoda  Class Insecta  Order Odonata  Family Libellulidae | |
種名/亜種・変種・品種名 | 種名【和名 英名】 | ハッチョウトンボ |
亜種・変種・品種名【和名】 | ||
種名【学名】 | Nannophya pygmaea Rambur | |
亜種・変種・品種名【学名】 | ||
分布 | 国内 | 本州, 四国, 九州 |
国外 | ||
生物学的情報 | 体長18㎜内外の日本で一番小さいトンボである。 平地や丘陵地,中山間地にある日当たりの良い,草丈の低い植物が多く生えている水深の浅い湿地や休耕田跡などに生息し,成虫は5~9月に出現する。成熟すると雄の体色は全身鮮やかな赤色となり,雌は茶褐色で,腹部に黄色や黒色の横縞状の斑紋がある。また,翅の基部は橙黄色になる。 近似種はいない。極めて矮小なトンボであるため,他のアカネ類との区別は容易である。 |
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分布生息状況 | 本州,四国,九州に分布する。周辺の離島では見られない。 県内の湿地や休耕田などに広く生息しているが,山間地,低地とも減少傾向にある。県南ではつくば市と土浦市を結ぶ丘陵地や台地上の湿地が生息地の南限となり,県西の桜川市が分布の西限となる。 |
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レッドデータ・カテゴリ | 茨城県2016:準絶滅危惧;茨城県2000:希少種;環境省2014:対象外 | |
レッドデータ選定理由 | ①生息環境の悪化 ②大部分の個体群における個体数の減少 ③生息地の局限 山地湿原の乾燥・荒廃,開発による湿地の埋め立て,水源地の埋没,管理不足による休耕田の荒廃などにより生息環境が悪化 している。 |
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生存の危機 | 生息環境が悪化しつつあり,生息地の荒廃および個体数の減少が懸念される。また,採集圧も強い。 | |
特記事項 | 東京都(絶滅),埼玉県(絶滅),群馬県(絶滅危惧Ⅰ類)。 | |
引用・参考文献 | ||
執筆者名(協力者名) | 渡辺 健(廣瀬 誠) |