茨城県の野生動植物データベース

ニホンカモシカ Japanese serow

カテゴリ 再侵入種
生物のグループ 哺乳類
高次分類名【和名】 脊索動物門  哺乳綱  鯨偶蹄目  ウシ科 
高次分類名【学名】 Phylum Chordata  Class Mammalia  Order Cetartiodactyla  Family Bovidae
種名/亜種・変種・品種名 種名【和名 英名】 ニホンカモシカ Japanese serow
亜種・変種・品種名【和名】
種名【学名】 Capricornis crispus (Temminck)
亜種・変種・品種名【学名】
分布 国内 本州, 四国, 九州
国外 日本固有種
生物学的情報 成獣の体長は100~115 cm,体重は30~45 ㎏で,雌雄での明確な性的二型はない。角は雌雄共にあり,生え替わることなく加齢と共に伸長する。
低山帯から亜高山帯のブナやミズナラなど,落葉広葉樹の広がる森林地帯に住み,木本類の葉,草本類,ササ類などを採食するブラウザーである。
交尾期は10~11月で,翌年の5~6月に1仔を出産する。初産は生後平均4年で,毎年出産することは少ない。
近似種はいない。
分布生息状況 本州(京都府以東),四国,九州に分布する。東北地方や中部地方では分布が拡大傾向にある。
茨城県では,近世から近代にかけて消失したと考えられるが,近年,再進出している(2019年)。
八溝山地(大子町,1998,1999年),笠間市(2005年)などで生息情報がある。ただし,笠間市については,飼育個体が逃げ出したものとの情報もある。子連れの目撃情報もあり,断定はできないが定着が示唆さ れる。
再侵入種情報 茨城への侵入年 不明
定着の有無 不明
在来種・生態系・農水産業への影響 生息密度の高い長野県,群馬県,岐阜県などでは,生態系や農林業への影響・被害があるが,今のところ(2018年)本県で報告はない。
対策 専門家による調査や住民からの聞き取りなどによって,生息状況の把握につとめている。
特記事項 国の天然記念物,IUCNはLC(低懸念)に指定。
引用・参考文献 三浦慎悟 2008 カモシカ.阿部永監修 『日本の哺乳類【改訂2版】』,113 p., 東海大学出版会.
竹内正彦・藤本竜輔・森島和也・安井さち子・山﨑晃司 2015 茨城県産野生哺乳類目録.茨城県自然博物館研究報告,(18): 71-82.
Wikipedia, ニホンカモシカ.(2019年4月10日閲覧).
執筆者名(協力者名) 山根爽一

« 前のページに戻る