カテゴリ | レッドデータ種 | |
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生物のグループ | 昆虫・クモ類 | |
高次分類名【和名】 | 節足動物門  昆虫綱  ハチ目(膜翅目)  ハキリバチ科  | |
高次分類名【学名】 | Phylum Arthropoda  Class Insecta  Order Hymenoptera  Family Megachilidae | |
種名/亜種・変種・品種名 | 種名【和名 英名】 | トモンハナバチ |
亜種・変種・品種名【和名】 | ||
種名【学名】 | Anthidium septemspinosum Lepeletier | |
亜種・変種・品種名【学名】 | ||
分布 | 国内 | 本州, 四国 |
国外 | 朝鮮半島,中国~ヨーロッパ | |
生物学的情報 | 体長14~18㎜。日本産では唯一のモンハナバチ類で,体は黒色で頑丈である。雌雄とも最終節を除く各腹部背板の両側に黄色い横長の明瞭な斑紋があり,他のハチと見誤ることはない。 8~9月に出現し,雌はヨモギなどの綿毛を集めて竹筒,建物の隙間などに巣をつくる。常総市の小貝川土手での記録では,ニガクサ,ムラサキツメクサ,ツルフジバカマ,クサフジへの訪花を確認した。 類似種はなく,他種との区別は容易である。 |
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分布生息状況 | 本州,四国;国外では朝鮮半島,中国~ヨーロッパ。 県内ではつくば市と常総市の小貝川で記録があるが,前地は研究学園駅の開発で,周囲の環境が大きく変容した。 |
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レッドデータ・カテゴリ | 茨城県2016:絶滅危惧Ⅱ類;茨城県2000:対象外;環境省2014:対象外 | |
レッドデータ選定理由 | ①生息環境の悪化 ③生息地の局限 本州各地に分布するが,密度にはかなりのムラがあり,関東地方では局所的にしか記録されていない。県内で安定的に見られるのは小貝川のみで,周辺環境の保全が望まれる。 |
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生存の危機 | 生息地のひとつである小貝川の河川敷の一角は,災害対策としての河川改修が行われる可能性が否定できない。総合的な視野の保全が必要である。 | |
特記事項 | ||
引用・参考文献 | ||
執筆者名(協力者名) | 久松正樹 |