茨城県の野生動植物データベース

チビキスイヒモムシ 

カテゴリ レッドデータ種
生物のグループ その他無脊椎動物
高次分類名【和名】 紐形動物門  針紐虫綱  単針目  テトラステマ科 
高次分類名【学名】 Phylum Nemertea  Class Hoplonemertea  Order Monostilifera  Family Tetrastemmatidae
種名/亜種・変種・品種名 種名【和名 英名】 チビキスイヒモムシ
亜種・変種・品種名【和名】
種名【学名】 Sacconemertella lutulenta Iwata
亜種・変種・品種名【学名】
分布 国内 本州
国外 日本固有種
生物学的情報 体は小さく細い。体長約8㎜。頭部と頸部の間は1対の頭溝を除いてくびれ等を欠く。眼点は3集団を形成,頭部の前側方に1対と頭部後方を横断する1集団からなる。体色は黄褐色。吻鞘,岐腸,生殖巣が表皮を通して確認できる。保存状態下では腸管の部分は前体部より幅広い。
近似種のヒヌマヒモムシ・ヒメキスイヒモムシとは眼点・頭溝で区別される。
分布生息状況 茨城県(涸沼)。
涸沼湖底の底泥。
レッドデータ・カテゴリ 茨城県2016:情報不足の現状不明種(最近の情報がなく、生息状態が不明の種);茨城県2000:対象外;環境省2014:対象外
レッドデータ選定理由 ②大部分の個体群における個体数の減少 ③生息地の局限
涸沼で1966年に発見され,1970年に新属新種として記載された。その後の涸沼からヒモムシ類の報告があるが本種であるかは不明。
生存の危機 個体数は多くない。富栄養化による水質悪化や地盤沈下による塩分濃度の変動などの影響を受ければ個体群は絶滅する危険があ る。
特記事項 涸沼を模式産地とする新属・新種として記載された。汽水に出現する希少な種である。
引用・参考文献
執筆者名(協力者名) 森野 浩

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