カテゴリ | レッドデータ種 | |
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生物のグループ | 昆虫・クモ類 | |
高次分類名【和名】 | 節足動物門  昆虫綱  トンボ目(蜻蛉目)  イトトンボ  | |
高次分類名【学名】 | Phylum Arthropoda  Class Insecta  Order Odonata  Family Coenagrionidae | |
種名/亜種・変種・品種名 | 種名【和名 英名】 | セスジイトトンボ |
亜種・変種・品種名【和名】 | ||
種名【学名】 | Paracercion hieroglyphicum (Brauer) | |
亜種・変種・品種名【学名】 | ||
分布 | 国内 | 北海道, 本州, 四国, 九州 |
国外 | ||
生物学的情報 | 体長30㎜内外のイトトンボである。成熟した雄の体色は青色,雌の体色は緑色~黄褐色になる。胸部背側の肩縫線上黒条に淡色条斑がある。 平地や丘陵地の浮葉植物などの抽水植物が多い池沼や,河川の流れの緩やかな場所などに生息し,成虫は5~10月に出現する。 同属のオオイトトンボやムスジイトトンボと混生することがある。形態はそれぞれ酷似しているため,見分けは難しい。眼後紋の形や大きさ,後頭条および肩縫線上黒条の淡色部の有無が見分けのポイントとなる。 |
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分布生息状況 | 北海道,本州,四国,九州,および周辺の離島に分布する。 県内の池沼に広く分布しているが,山間地,平地とも急速に減少傾向にある。 霞ヶ浦沿岸一帯は安定した生息地であったが,水生植物群落の荒廃で絶滅した。 |
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レッドデータ・カテゴリ | 茨城県2016:準絶滅危惧;茨城県2000:対象外;環境省2014:対象外 | |
レッドデータ選定理由 | ①生息環境の悪化 ②大部分の個体群における個体数の減少 ③生息地の局限 開発による池沼の埋め立て,改修・浚渫工事による植生の変化,管理不足による荒廃,外来魚の放流などにより生息環境が悪化している。 |
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生存の危機 | 生息環境が悪化しつつあり,生息地の縮小および個体数の減少が懸念される。 | |
特記事項 | 東京都(絶滅危惧Ⅰ類),千葉県(絶滅危惧Ⅱ類)。 | |
引用・参考文献 | ||
執筆者名(協力者名) | 渡辺 健(廣瀬 誠) |