茨城県の野生動植物データベース

オオヒラタトックリゴミムシ 

カテゴリ レッドデータ種
生物のグループ 昆虫・クモ類
高次分類名【和名】 節足動物門  昆虫綱  コウチュウ目(鞘翅目)  オサムシ科 
高次分類名【学名】 Phylum Arthropoda  Class Insecta  Order Coleoptera  Family Carabidae
種名/亜種・変種・品種名 種名【和名 英名】 オオヒラタトックリゴミムシ
亜種・変種・品種名【和名】
種名【学名】 Oodes virens Wiedemann
亜種・変種・品種名【学名】
分布 国内 本州, 四国, 九州
国外 中国,東南アジア,フィ リピン,インド,スリランカ
生物学的情報 日本産本属中の最大種で,体長15.5~17.0㎜。体型は紡錘形でやや扁平,体表は滑沢。上翅条溝の第1と第2,第3と第4,第5と第6はそれぞれ末端で連結する。主に湿地環境で採集されるが夜間に灯火に飛来する個体の採集記録が多い。
同属種のオオトックリゴミムシ O. vicarius も県内各地に分布するが,小型(12~13㎜)で上翅条溝が末端でも連結しないことから区別される。また,これよりもやや大型のエチゴトックリゴミムシ O. echigonus が菅生沼で記録されたが,この種は上翅条溝が細く,間室が平坦なことで区別される。
分布生息状況 本州,四国,九州;国外では中国,東南アジア,フィ リピン,インド,スリランカにも分布する。
常総台地の境町および県央の城里町(旧常北町)から記録されている。1981年に常北町で記録されて以降,追加記録はない。
レッドデータ・カテゴリ 茨城県2016:絶滅危惧ⅠA類;茨城県2000:対象外;環境省2014:絶滅危惧ⅠA類
レッドデータ選定理由 ①生息環境の悪化 ③生息地の局限
池沼周辺の限られた環境に生息するが生息地は非常に局所的で,環境の消失によって絶滅が危惧される。
生存の危機 生息地の河川敷改修工事後は生息の再確認には至らず, 絶滅してしまったか心配される。
特記事項 南方系の種で,関東平野では極めて稀。茨城県は北限の分布。
引用・参考文献
執筆者名(協力者名) 大桃定洋
西山 明

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