茨城県の野生動植物データベース

オオセスジイトトンボ 

カテゴリ レッドデータ種
生物のグループ 昆虫・クモ類
高次分類名【和名】 節足動物門  昆虫綱  トンボ目(蜻蛉目)  イトトンボ科 
高次分類名【学名】 Phylum Arthropoda  Class Insecta  Order Odonata  Family Coenagrionidae
種名/亜種・変種・品種名 種名【和名 英名】 オオセスジイトトンボ
亜種・変種・品種名【和名】
種名【学名】 Paracercion plagiosum (Needham)
亜種・変種・品種名【学名】
分布 国内 本州
国外
生物学的情報 体長40㎜を超える大型のイトトンボで,成熟雄は美しい淡青色であるが黒条が細いので青みが目立つ。未熟雄と雌は明るい緑色である。
低地の浮葉植物,沈水植物,抽水植物が豊富な浅い池沼に生息 し,成虫は5~8月に出現する。
同属のセスジイトトンボやムスジイトトンボに似ているが,色彩や大きさが異なるので他種との区別は容易である。
分布生息状況 青森,宮城,秋田,新潟,茨城,群馬,埼玉,千葉,東京, 神奈川の10都県から記録されている。
県内では稲敷市,神栖市,土浦市,常総市などの池沼で生息が確認されていたが,現在の確実な産地は常総市のみである。
レッドデータ・カテゴリ 茨城県2016:絶滅危惧ⅠA類;茨城県2000:希少種;環境省2014:絶滅危惧ⅠB類
レッドデータ選定理由 ①生息環境の悪化 ②大部分の個体群における個体数の減少 ③生息地の局限
開発による池沼の埋め立て,改修工事による植生の変化,管理不足による荒廃,外来魚の放流などにより生息地の減少や生息環境の悪化が著しい。残された生息地は極めて貴重である。
生存の危機 全国における既知生息地の72%は失われ,群馬,東京,神奈川の都県では絶滅した。残る各県の現存生息地数もそれぞれ少なく,本種の生存は危機的な状況にある。
特記事項 神奈川県(絶滅),東京都(絶滅危惧Ⅰ類),埼玉県(絶滅危惧Ⅰ類),千葉県(絶滅危惧Ⅰ類),群馬県(絶滅危惧Ⅱ類)。
引用・参考文献
執筆者名(協力者名) 渡辺 健(廣瀬 誠)

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