茨城県の野生動植物データベース

エグリゴミムシ 

カテゴリ レッドデータ種
生物のグループ 昆虫・クモ類
高次分類名【和名】 節足動物門  昆虫綱  コウチュウ目(鞘翅目)  ヒゲブトオサムシ科 
高次分類名【学名】 Phylum Arthropoda  Class Insecta  Order Coleoptera  Family Paussidae
種名/亜種・変種・品種名 種名【和名 英名】 エグリゴミムシ
亜種・変種・品種名【和名】
種名【学名】 Eustra japonica Bates
亜種・変種・品種名【学名】
分布 国内 本州, 四国, 九州
国外 日本固有種
生物学的情報 体長2.6~3.2㎜。全体に黄褐色で細毛に覆われる。
成虫は湿潤環境の保たれた自然林,特に照葉樹林の朽木の樹皮下や落葉下などに見られる。
本科はオサムシ科ゴミムシ類に似るが,上翅側縁端に特殊な抉れ構造を持つことで容易に区別できる。本州には他に本属の種は産 しない。
分布生息状況 日本固有種。本州,四国,九州に分布する。
日立市高鈴山,鉾田市(旧旭村)冷水,つくば市筑波山の記録しかない。
レッドデータ・カテゴリ 茨城県2016:準絶滅危惧;茨城県2000:危急種;環境省2014:対象外
レッドデータ選定理由 ①生息環境の悪化 ②大部分の個体群における個体数の減少 ③生息地の局限
主に西南日本に分布する種で北関東地域では非常に珍しく,大規模開発や伐採による自然林の消失によって生息環境が破壊され,僅かな生息地における種の維持が心配される。
生存の危機 落葉や朽木のよる湿潤環境が種の存続に必須であるが,各種の開発事業などによる生息環境の乾燥化によって生息地の消滅や個体数の減少を招いている。
特記事項 原始的な形体の珍しい種として知られ,日立市高鈴山は北限の産地である。
引用・参考文献
執筆者名(協力者名) 大桃定洋
西山 明

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