茨城県の野生動植物データベース

ツクバビロウドマイマイ

カテゴリ レッドデータ種
生物のグループ その他無脊椎動物
高次分類名【和名】 軟体動物門  腹足綱  有肺目  ナンバンマイマイ科 
高次分類名【学名】 Phylum Mollusca  Class Gastropoda  Order Pulmonata  Family Cumaenidae
種名/亜種・変種・品種名 種名【和名 英名】 エゾビロウドマイマイ
亜種・変種・品種名【和名】 ツクバビロウドマイマイ
種名【学名】 Nipponochloritis bracteatus  (Pilsbry)
亜種・変種・品種名【学名】 Nipponochloritis bracteatus tsukubaensis Sorita 
分布 国内 本州
国外 日本固有亜種
生物学的情報 殻径12㎜程度,螺塔はほぼ扁平で平巻状。体層は非常に大きく,殻長のほぼ全長を占める。殻質薄く脆弱,淡黄褐色。殻表全面は微細な鱗片状の殻毛で覆われる。成貝でも外唇は肥厚しない。蓋を欠 く。
ビロウドマイマイと似るが,本種は螺塔がほぼ扁平であり,殻毛が鱗片状であることから区別できる。
分布生息状況 茨城県(筑波山)のみ。
筑波山山頂附近をタイプ産地とする本県固有亜種で,落葉広葉樹林の落葉中や倒木下において見られる稀産種である。
レッドデータ・カテゴリ 茨城県2016:絶滅危惧ⅠA類;茨城県2000:希少種;環境省2014:絶滅危惧Ⅱ類
レッドデータ選定理由 ①生息環境の悪化 ③生息地の局限 ④捕獲による減少
筑波山山頂付近にのみ分布する。棲息範囲が極めて狭いうえ,個体数も極めて少ない。
生存の危機 森林伐採,山林開発,林相変化,産地の局限,人為捕獲(マニアによる採集)。
特記事項 分類上の問題があり,他種の変異個体群と見なされる可能性がある。近年は発見例が少なく,森林環境の変化により絶滅の危機がさらに高まっていると考えられることから,カテゴリーを変更した。
引用・参考文献
執筆者名(協力者名) 芳賀拓真・坂寄 廣・池澤広美(亀田勇一・秋山昌範・堤 徳郎・川名美佐男)

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