茨城県の野生動植物データベース

オオヨシゴイ Schrenck's bittern

カテゴリ レッドデータ種
生物のグループ 鳥類
高次分類名【和名】 脊索動物門  鳥綱  コウノトリ目  サギ科 
高次分類名【学名】 Phylum Chordata  Class Aves  Order Ciconiiformes  Family Ardeidae
種名/亜種・変種・品種名 種名【和名 英名】 オオヨシゴイ Schrenck's bittern
亜種・変種・品種名【和名】
種名【学名】 Ixobrychus eurhythmus (Swinhoe)
亜種・変種・品種名【学名】
分布 国内 本州
国外 ユーラシア大陸東部で繁殖し,冬季は東南アジアへ移動
生物学的情報 全長約39㎝。雌雄ほぼ同色。雄の頭頂は黒色。上面は濃い茶色。尾は暗褐色。雨覆は灰褐色で風切羽は灰黒色。下面は淡黄褐色で喉から腹部にかけて黒褐色の縦斑が1本ある。雌は上面が褐色で白斑が点在する。喉から腹部にかけて褐色の縦斑が出る。嘴は雌雄ともに黄褐色で足は緑色。
草原やヨシ原に生息するが,ヨシゴイに比べ,より乾燥した場所を好む。ヨシ原などで魚類,両生類,甲殻類などの小動物を捕食する。水辺の地上に葉や茎を使った巣を作り,純白の卵を5~6個産む。
分布生息状況 ユーラシア大陸東部で繁殖し,冬季は東南アジアへ移動する。日本には本州中部地方以北に渡来し繁殖する。
本県では稲敷市浮島の妙岐ノ鼻の草原が唯一の生息地であったが,近年は確実な記録が途切れている。
レッドデータ・カテゴリ 茨城県2016:絶滅危惧ⅠA類;茨城県2000:絶滅危惧種;環境省2014:絶滅危惧ⅠA類
レッドデータ選定理由 ①生息環境の悪化 ②大部分の個体群における個体数の減少
妙岐ノ鼻の草原が,現在のように乾燥化する以前から本種の衰退が始まり,現在に至っている。
生存の危機 本県で信頼のおける最後の記録は,1990(平成 2)年6月24日のものである。その観察記録からは激減の前兆は窺えない。
特記事項
引用・参考文献
執筆者名(協力者名) 池野 進・石井省三

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