茨城県の野生動植物データベース

コアシダカグモ 

カテゴリ レッドデータ種
生物のグループ 昆虫・クモ類
高次分類名【和名】 節足動物門  クモ綱(蛛形綱)  クモ目  アシダカクモ科 
高次分類名【学名】 Phylum Arthropoda  Class Arachnida  Order Araneae  Family Sparassidae
種名/亜種・変種・品種名 種名【和名 英名】 コアシダカグモ
亜種・変種・品種名【和名】
種名【学名】 Sinopoda forcipata (Karsch)
亜種・変種・品種名【学名】
分布 国内 本州, 四国, 九州
国外 日本固有種
生物学的情報 体長雌18~25㎜,雄15~20㎜。頭胸部,歩脚,腹部ともに暗褐色ないし黒褐色の地に黒色や白色の斑紋を有する。8眼,2爪。
森林内の地表や樹上に生活し,昼間は物陰に隠れ夜間に獲物を狩る。周囲に森林のある建造物内に侵入することもある。
同じ科の大型の別種アシダカグモとの区別は一般には容易ではなく,誤認される場合もある。同定には雌雄の生殖器を比較する必要がある。また,近似種にヒメアシダカグモ,オガタヒメアシダカグモ(いずれも茨城県には産しない)がいる。
分布生息状況 本州,四国,九州。日本固有種。
平地~低山地の森林環境に生息する。県内での記録は比較的少なく,八溝山,高萩市,日立市(神峰山,石尊山),常陸大宮市(尺丈山),常陸太田市(下高倉町),土浦市(宍塚)がある。
レッドデータ・カテゴリ 茨城県2016:準絶滅危惧;茨城県2000:対象外;環境省2014:対象外
レッドデータ選定理由 ①生息環境の悪化 ②大部分の個体群における個体数の減少 ③生息地の局限
大型で,本来は湿度の保たれた良好な樹林に生息 し,森林環境の指標となるクモである。市街化や開発による乾燥化に影響される。
生存の危機 市街化や開発による乾燥化と餌環境の変化によって,全国的に絶滅の危険が増大している。
特記事項
引用・参考文献
執筆者名(協力者名) 小野展嗣(井上尚武)

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